飲料業界ニュース 
9月の清飲市場、新製品・リニューアルとも好調
 
 9月の清涼飲料市場は、天候、稼働日は前年並ながら、前年の9月出荷実績が9%減と低調だったことから、各カテゴリーとも通常の月よりやや高目の推移となった。缶コーヒー等9月発売の新製品、リニューアル品も好調で、単月では6%増と今年1番の伸びを達成、累計実績もほぼ前年並みにまで戻し、10月以降の実績如何では通年で1%程度のプラス(箱数)が期待できそうな情勢だ。

 最大手のコカ・コーラGは、「まろ茶」が苦戦しているものの、「ジョージア」、「アクエリアス」、「ミネラルウオーター」等が健闘したことや、前年9月が4%減だったことから5%増(1%増)。サントリーも、前年9月が9%減と大幅減だったことに加え、リニューアルした「BOSS」が単月680万箱を出荷し、引き続き「DAKARA」が5割増となったことなどから17%増(5%増) となった。キリンは、基幹商材の 「ファイア」、「午後の紅茶」や「聞茶」などが苦戦したものの「生茶」が4%増と堅調だったこと、機能・健康飲料が「アミノサプリ」 の寄与から5倍増となったことなどから7%増(4%増)と好調。伊藤園は、引き続き「お〜いお茶」が24%増と好調に推移し、全体でも16%増(11%増)。ダイドーは、20日〆の関係上稼働月が1日減だが、天候要因などから好調に推移、特に新製品の「さらっとすりりんご」(415gボトル缶)の寄与から果汁が倍増となるなど大きく寄与、全体で8%増(1%減)となった。カルピスは、コンクの堅調な推移に加え、「カルピスウオーター」 「エビアン」 「アミールS」がそれぞれ2ケタ増を達成、また17日発売の「健茶王」も好調でトータル18%増(6%増)。サッポロは、秋季限定の「玉露入りお茶 蔵出し」の寄与から緑茶が3割増となったことなどから24%増(4%増)。JTも「ルーツ」 の新製品が寄与し22%増(2%増)となった。

 新製品では、「緑水」94万箱(940万箱)、「中国緑茶」(サントリー)29万箱(460万箱)、「リピュア」18万箱(290万箱)、「Gokuri」89万箱(540万箱)、「日本茶玄米」32万箱(366万箱)、「アミノサプリ」193万箱1097万箱など。

 2002/10/09 日刊食品通信より
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